この記事では
「5Gについての全て」
を紹介します。
そうです。
この記事では
- そもそも5Gとは何なのか？
- 5Gには何ができるのか（可能になるのか）？
- 生活や仕事にどんな影響が及ぶのか？
を取り上げていきます。
大きな項目は3つだけですけど、大ボリュームですよ＾＾
でも、「5Gに至る歴史」みたいな眠くなってしまう情報は載せていませんので、ご安心ください。
そもそも5Gとは何なのか？
5Gとは、「5th Generation（第5世代移動通信システム）」の略称になります。
主にスマホ等に用いられる通信規格で、これまで4つの世代があったってことですね。
大きな3つの特徴があります。
- ・高速かつ大容量の通信が可能
- ・同時多接続通信が可能
- ・低遅延で信頼性の高い通信が可能
これはそれぞれがめっちゃくちゃすんごいレベルアップなんです。
今現在主流の「4G LTE」と比べるとどれだけの性能アップがあるかがわかります。
5Gの世界は4G LTEと比べて
- 通信速度・容量が100倍
- 同時接続可能数が100倍
- 通信遅延が1/10
となります。わかりやすい言葉に言い換えますと、今より
- もっと速く
- もっとたくさん
- しっかり安全
になるということです。
ではそれぞれの凄さをさらに具体的に見てみましょう！
あ、この点でかなりわかりやすく解説している動画がありましたので、もし興味がありましたらどうぞご覧ください。（再生すると音声が出ますよ）
＊ちょうど5Gの特徴を話し始めるところから再生されます。
「もっと速く」5Gは超高速で大容量通信が可能
5Gのイメージで1番強いのが
通信スピードが劇的に速い
ということでしょう。
確かに期待されることとして、
- ●2時間の映画が3秒でダウンロードできる
- ●遠隔地域の医療操作（手術など）を行える
- ●車の自動運転の実現
などなどがよく取り上げられますね。
もちろん他にもたくさんのことが影響を受け実現していくでしょう。
当然これらを行うには超高速の通信が前提です。
どうして今よりもこんなに速くなるのか？
ちょっと以下の図を見てください。
手作りですので粗さは目をつぶってください。
これは周波数別の通信容量イメージです。
- 800MHzは少ない容量だけど遠くまで届く
- 28GHzでは届く距離は短いけど大容量な通信ができる
これらをイメージで表してみました。
5G通信ではこの大容量通信が可能な28GHzなどの周波数を使用しています。
実際にはね、進むスピードは一緒なんです。
でも一度に運べる情報量が違うと、結果的に必要な情報を手に入れるスピードが速くなるんだよ。
わかりやすく極端に伝えると、
どの周波数でも1秒で進める距離は同じなんだけど、
- ●1秒で1個ずつしか情報を運べない
- ●1秒で100個の情報を運べる
のとでは、同じ1秒でも受け取る情報量が100倍違いますね。
一気に100個の情報が届いたら、受け手としては
「速っ！もう情報全部揃った！」
と感じるわけです。
ということで大容量通信が、高速通信とも言われているんです。
それでよく、
「2時間の映画が3秒でダウンロードできる！」
なんて言われていたのは、スピードが速くなったようでいて、実際には運べる情報量が劇的に増えたってこと。
だから、3秒しか通信していなくても、情報量は2時間の映画分ちゃんとダウンロードしているからパケット代気をつけないといけません＾＾。
ただ。
5Gで利用する周波数は1度にたくさんの情報を伝えられるけど、
- ❌届ける距離が短い
- ❌障害物に弱い
などといったデメリットもあるんですね〜。
それで、5Gを実用化するにあたって、色々な技術が開発されています。
- ビームフォーミング（電波ピンポイントお届け）
- ネットワークスライシング（車線振り分け混雑回避）
- エッジコンピューティング（最短距離やり取りの実現）
などなどです。
それぞれがすっごい高い技術なので、ある意味必殺技です。（カッコの中は私の説明です💢）
この記事で全部を説明すると長くなるので割愛しますが、これらの高度な技術によって
- 距離の問題
- 障害物の問題
- 情報混雑の問題
などが次々と解決されていきます。
5Gは速度の面で、もともと大きな可能性を持っていますが、これらの技術が開発・向上していくことでさらに発展していくでしょうね。
「もっとたくさん」5Gは同時に多数の通信が可能
5Gのもう一つの特徴は
同時にたくさんつながる
です。
どれぐらい同時につながるかといいますと…
5G通信だと
1㎢あたり100万人繋げられる
という性能を誇ります。
確かに。
例えば、
「満員電車ではちょっとつながりにくいなあ」
「あれ？ネット遅いな…あ、みんながネット使う時間か」
のような経験ありませんか？
その経験が終わります。
そう、すごいんです。（びっくりしすぎて口癖を2回言ってる）
もう、「ネット遅いな…」と感じることがなくなります。
さらに、
- ●人混みの中でも通信サクサク
に加えて、同時多接続によって期待できること↓
- ●無人コンビニ
- ●自宅のあらゆる家電を通信で繋げられる
- ●町中がネットでつながるスマートシティの実現
まだまだありますが、こういったことが可能になります。
街を歩きながら様々なサービスにいつでもサクサクアクセスできる世界が実現していきますね。
エンターテインメント分野もどんどん新しいサービスが登場しいくでしょう。
「しっかり安全」5Gはほぼ遅延なし（これがすごい！）
5Gによって通信速度が上がり、様々なもの同時に繋げることができることによって実現するものはたくさんあります。
その中でも
- ●遠隔医療
- ●車の自動運転
に大きな期待が寄せられています。
しかしこれらに求められるのは確かな「安全性」。
そこで重要になってくるのが、5Gに備わっている
「低遅延」つまり「ほぼ遅れが生じない」
という能力です。
この低遅延が、将来実現する「自動運転」に必須な性能・技術です。
そうです、また手作りイメージ図です。
これは自動運転に伴う危険を5G通信が回避させているイメージ。
車を自動操縦するときに1番気になることは
事故
ですよね。
遠隔医療に関してもそうですが、自動運転の時の通信には一瞬の遅れも許されない。
上記のイメージ図の状況で通信が一瞬でも遅れたら
すぐ事故
です。
そう、怖いんですよ。
だから、これまでの「4G」の通信性能では実現できなかったんです。
しかし、5Gならできるんです。
遅れないから。
もちろん5Gで使う電波だけが良いのではなくて、遅延を低減するための多くの技術やシステムがあってこそです。
代表的な技術は
- ●エッジコンピューティング（情報の地産地消）
です。
簡単に説明しますと、スピードが求められる判断は現場でできる、という話。
いちいち大元のサーバーまで通信して判断する手間を省くことによって、
- ●情報伝送の時間を短縮
- ●情報の伝送容量の節約
をしているんですね。
だから超速い（遅れがない）。
5Gでできるようになること（超すんごい！）
では、このような特徴を持つ5Gですが、具体的にどのようなことが実現可能となるのでしょうか。
ここからですよ、この記事でお伝えしたかったのは！
ここからがメインディッシュと言っても過言ではありません。
まあまあ。
では、必ずやってくる5Gの世界の一部をご紹介していきましょう。
1部上記までで説明してきた内容と重なる部分もありますが、そんなこと気にしないで。
■自動運転の実用化
伝わるでしょうか。
頑張ってくださいm(_ _)m
現時点で思い描くことのできる5Gが実現する未来の中で代表的なものがこの、
車の自動運転
ですね。
現在でも一部機能を採用されている自動車の自動運転技術があるので、とても現実的です。
現在搭載されている緊急ブレーキシステムやハンドル操作サポートだけでなく、将来的には完全自動運転も実現される予定です。
瞬時の事故の回避が要される自動車の自動運転にも5Gの信頼性の向上が可能にしてくれるでしょう。
■大容量な動画の視聴をスムーズに
恒例の自作イメージです。
絵だけではなんの説明かわからないので、テキストも入れました。
そう言わずに。
4Kや8K等の超高画質動画はファイルが物凄く大きいので、現在の4Gでは送受信にかなり時間がかかりますよね。
しかし5Gの高速化により、手のひらでもリアルな映像を手軽に楽しめるようになります。
手のひらに超高画質です。
■リアルタイムでのビデオ会議やライブ配信
出典：NTT docomo
これは描けませんでした。
これは日本全国どこにいる人とも多数同時接続によってリアルタイムにつながっているイメージ画像です。
どこにいても少しの遅れもなく生で、自分の好きなアーティストのライブを楽しめますし、逆にアーティストの方からも日本全国にいるファンと繋がりながらパフォーマンスを行なえますね。
すごいですよね。
このコロナのような状況が生じても大丈夫です。
もちろん、エンターテインメントだけじゃなく、ビジネスでも大活躍です。
低遅延のおかげでその場で話しているかのようなビデオ会議が可能となります。
もう現場に行かなくても良い仕事や遊びが増えますね。
■楽器のセッションやリモートカラオケも
↓再生すると音が出ます。
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楽器とか歌のセッションもできる、これを絵にするのは難しいです。
このリモートカラオケはある程度実現できているようですが、まだまだ改善の余地があるようです。
5Gの高速かつ低遅延通信のおかげで離れている友人とも音楽のセッションやカラオケをその場にいる感覚で楽しめるようになるでしょうね。
■没入感のあるVR体験
遅延が少ないことにより、VRもより没入感が味わえるようになります。
いえいえ、やっぱり今は自分の動きと映し出される映像に時差が生じます。
なので「VR酔い」が起こるんです。
しかし、5Gの低遅延性によってこの時差が感じられなくなり、
か・な・り・リアル
になります。
現在のあらゆるサービスもさらにレベルアップしていきそうです。
■スポーツ中継もリアルに視聴
出典：NTT docomo
この画像はdocomoの公式サイトで説明されているスポーツ観戦の1例です。
スタジアム等様々な箇所に配置された4Kカメラとの自身の端末で高速通信を行なうことで端末から好きな角度でスポーツ観戦をすることが可能となります。
つまり、試合を生で見ながらも、さまざまな箇所に設置されたカメラの映像をリアルタイムで見ることができるようになります。
例えば、各選手のデータなども見ながら、1人の人にクローズアップして楽しんだり、すごいシーンをリピートして観たり。
生で臨場感を味わいながら、カメラを通して見るメリットも味わえる贅沢。
楽しみですね。
■遠隔操作での事業効率化
信頼性が高く低遅延の通信のおかげで各分野も発展していくでしょう。
ちょっとこちらの動画をご覧ください。（再生すると音声が出ます）
これはユピテル静岡研究所さんのCMです。
このCMで紹介されている技術がやがて現実の世界に登場していくんだと想像するとワクワクします。
実際にいろんな分野で５Gによる事業効率化が進みます。
医療分野では、医師が遠方から指示や助言を出して、現場に伺えない事態や緊急性が要される状況でも遠隔で手術をすることが実用化される日も近いかもしれません。
建築分野では、クレーンやショベルカー等を遠隔操作を行なえることもできるようになるでしょう。
災害復旧にあたり、人手不足や現場へ向かうことが困難な状況でも安全な施工が可能となります。
人の命が1人でも救われて欲しいですね。
農業分野でもドローンや無人農機等を遠隔で操作し農作業を効率的に行なうスマート農業が実現するでしょう。
5Gで生活や仕事が受ける影響
5Gの登場と発展によって世の中の多くの仕事や生活に影響が及びます。
確かに、いい影響もあります。
上で取り上げた
- 事業効率化
- エンタメの充実
- セキュリティの向上
- 人手不足の補填
- 人命救出
などなど多数。
…がしかし！
良からぬ影響
もあります。
あるんです、残念ながら。
車の自動運転がもたらすデメリット
例えば、1番楽しみにしている
車の自動運転が及ぼす良からぬ影響
もあります。
良からぬ影響を受けるのは、皮肉なことに自動車業界です。
今現在、世界中でどんどん電気自動車が増えてきています。
今急成長している自動車メーカーの「テスラ社」をご存知でしょう。
実は電気自動車というのは
中身がスマホ
なんです。
そして自動運転はこの電気自動車で実現することが濃厚。
実際、テスラ社の電気自動車にはすでに幾らかの自動運転が取り入れられています。
…となると、
ガソリン車は置いていかれる可能性大です。
日本の自動車メーカーはほとんどの主力がガソリン車です。
方向転換を迫られるのでしょうか…
それとも、ガソリン車で自動運転を実現するのでしょうか…
トヨタは水素を原動力にする方向性も検討しているとのことですが、
いずれにしても
非常に多くの自動車工場や部品製作会社などにマイナスの影響が及ぶことが予想できます。
そう、大変です。
何かしらの道が開かれることを願いますが、現在のままのんびり構えていると、危ないです。
5Gはまだ成長途中？今後に期待！
5Gは既に2020年から展開がスタートしているもののまだまだ対応エリアも少ないです。
またスマホ以外の5Ｇに対応した製品もまだ開発中のものが多く、まだ現段階では準備期間であると言えるでしょう。
しかし、理論上、実現したら革新的なものになるのは間違いないです。
スマホが速くなる！ということに留まらず、私たちの暮らしに大きな変化をもたらします。
その変化まであと1.2年ともう目前まで迫ってきています。
現時点で社会問題になっていることをも救ってくれる可能性を秘めた5Ｇ。
今後に真価の発揮に注目せざる得ませんね。
自宅でのネット契約をお考えでしたら、下記の記事はお役に立ちます。
これから5Gが普及してくることを考えますと、
- 今から自宅のネットを契約する方
- 自宅に光回線工事を行えなかった方
は2021年8月登場の
ドコモホームルーター「home 5G」
を検討することもおすすめいたします。
